2012年6月29日金曜日

ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年~

안녕!! (^0^)/





久しぶりに美術館行って来ました♪

今回行ってきたのは、ドイツを代表するベルリン国立美術館の傑作を集めた
ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパの美術400年~
と題した特別展です

ヨーロッパ美術の粋、特に絵画・彫刻・素描の歴史を辿りながら
フェルメール等有名な芸術家達の作品を楽しむことができます♪





場所は国立西洋美術館
博物館・美術館エリア、上野にある美術館です

写真でもよく分かるように快晴…というより猛暑…(-ω-;)
金曜の午後にも関わらず、結構人がいました

入口横のポスターとチケットを一緒に♪
今回も勿論キャンパスメンバーズ割引でお得になりましたv(^ω^)v



<第1章 15世紀:宗教と日常生活>

14世紀~15世紀のヨーロッパは、宗教と日常生活が密接に結び付いた時代でした
ルターの宗教改革や、それに対するカトリックの対抗宗教改革など
また学術や科学といった新しい知識も人々の社会生活に大きな影響を与えました

≪龍を退治する馬上の聖ゲオルギウス≫
1490年頃 ティルマン・リーメンシュナイダー

この時代の様々な宗教的対立を象徴するひとつの像
戦士聖ゲオルギウスはキリスト教を守る者として
槍を受ける龍は異教の世界を表しています
(もともと龍は悪魔やサタンの象徴として描かれることが多いです)

≪聖母子とふたりのケルビム≫
1460年頃 ドネッテロの工房

ドナテッロはイタリア・ルネサンスを代表する作家のひとりです
彼を始めとするこの時代(初期ルネサンス)の芸術家たちは
宗教的な人物をより身近な存在に感じられるよう
聖母や幼子の柔らかさや情愛の表現しているのが特徴です



<第2章 15-16世紀:魅惑の肖像画>

イタリアで商人や銀行などがヨーロッパ経済を席巻していた14世紀~15世紀
それは次第にドイツにも拡大し、商人の財力=権力へと繋がって行きました
そんな彼らが自分たちの豊かな財産を注いで実現したのが
有名画家に頼んで描いてもらった肖像画だったというわけです

≪ヤーコプ・ムッフェルの肖像≫
1526年 アルブレヒト・デューラー

ニュルンベルクの商人・政治家だったヤーコプの肖像画
まるでそこにいるような存在感と
精悍な顔立ちとかつ意志の強い目が印象的です

≪マルティン・ルターの肖像≫
1533年頃 ルーカス・クラーナハ(父)の工房

宗教改革で有名なルターの肖像画
リアルさよりも、彼の不思議な空気感が伝わってきます



<第3章 16世紀:マニエリスムの身体>

ルネサンスからバロックへと芸術の様式が移行した16世紀後半
この時代はマニエリスムと呼ばれる様式が生まれ
ルネサンスとバロックの中間地点ともいえます

≪ルクレティア≫
1533年 ルーカス・クラーハナ(父)

紀元前6世紀のローマの女性、貞淑なことで有名です
当時の王子セクストゥスに一目ぼれされ、脅された末に襲わたものの
父と夫にそれを告白した後、短剣で自らの命を絶ちました

彼女を描いたこの絵画からは
長くのびた肢体、手足の長いプロポーション、回転やねじれを含むポーズ
など、マニエリスムの要素をふんだんに含んだものとなっています



<第4章 17世紀:絵画の黄金時代>

16世紀~17世紀のヨーロッパではスペインが最大の経済力と覇権を誇り
強大な富と海軍力でヨーロッパを席巻していました
この頃のヨーロッパでは、天文学や地誌学などの新しい発見がなされ
自然と人間、人間の理性など、世界秩序を新たな目でとらえなおすようになりました

≪3人の音楽家≫
1616-1620年頃 ディエゴ・ベラスケス

音楽に興じる3人の男性と、テーブルに置かれた素朴な食事のコントラスト
彼らがこれから仕事をするであろう宴会の豪勢な食事との対比をして
社会的矛盾を描き出しているんだとか…

≪黄金の兜の男≫
1650-1655年頃 レンブラント派

この時代の宗教や社会秩序に対する批判的態度がやがて30年戦争へとつながっていきます
北ヨーロッパでのこの戦争は、戦争だけでなく疫病でも多くの人が命を落としました
≪黄金の兜の男≫は、そんな凄惨な戦争に思いを馳せる人物の表情が何とも哀愁を漂わせています

≪真珠の首飾りの少女≫
1662-1665年頃 ヨハネス・フェルメール

オランダを代表する画家、フェルメールの作品
部屋の中にたった一人の少女、衣装などから裕福な中流階級の娘と考えられます
真珠のネックレスを首元にあてながら鏡を見つめています
窓から差し込むやわらかい光と少女の表情が美しい作品です



<第5章 18世紀:啓蒙の近代へ>

15世紀以来の人文主義思想や自然科学の研究成果が更に発展を遂げ
新しい思想による社会変革や人間のあり方について考えるようになりました
人間の感性と知性の探求が本格化した時代でもあります

≪ジュリエット・レカミエ夫人の胸像≫
1802-1803年頃 ジョゼフ・シナール

人間そのものの美を追求した作品のひとつ



<第6章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描>

素描版画館から30点が紹介されています
イタリア・ルネサンスの美術は、買いが彫刻だけでなく、様々な素描にも表れています
素描は技巧の試行錯誤、想像力の記録媒体、精密な下絵など
芸術家たちの様々な創作活動の痕跡を見せてくれます

≪ダンテ『神曲』「煉獄篇」挿絵素描より:愛の原理を説くウェルギリウス(第17歌)≫
1480-95年頃 サンドロ・ボッティチェッリ

白い羊皮紙に銀筆とインクのみで描かれた作品には
髪の毛や衣服の皺に至るまで、一本一本繊細に描かれています



…☆…観光情報…☆…

<ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年~>

〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7 国立西洋美術館

…*…開催期間…*…
2012年06年13日(水)~09月17日(月)

…*…開館時間…*…
午前10時~午後6時(金曜は午後8時まで)
※毎週火曜日休館

…*…チケット…*…
一般 ¥1,500
大学生 ¥1,200
高校生 ¥500
中学生以下 ¥0
※前売り券・団体券は割引になります






実は今回は特別展だけでなく
同じ館内の常設展も、時間がたっぷりあったので見てきました♪

特別展のチケットがあればそのまま常設展も見ることが出来るんです!!
時間があるなら常設展も一緒に見るのが絶対オススメです!!


















特別展は、常設展とセットで見られるようになっていることが多いので
時間があるならどちらも見るのが絶対オススメ☆

また面白そうな展示があれば
観に行ってみようと思います♪





안녕!! (^0^)/